まったく曲が作れない。
そう思っていたらIEのお気に入りの中に「ルリダス」の文字を見つける。
懐かしいなぁ。
ルリダスっていうのはユニット名みたいなの。東 瑠利子さんとジューダスさんの二人が共同でMIDIを作っているサイトだった。
そもそも俺がネットをやりだしたのは、RPGに使う曲を自分で作れないか?という思いがきっかけだった。
まだネットのルールなんかもよくわからないまま、俺はとりあえずブラウザに表示された検索エンジンで「MIDI 作成」と入力した。
そこでヒットしたのがルリダスさんとこだったというわけ。
そこで何気なく聴いた彼女等の4作目の楽曲『ギャラクシー』。この一曲で俺の音楽の方向性がある程度決まった気がする。
それはもう毎日毎日聴きまくった。本来の目的を忘れて。
それから数日して、俺はようやく目的を思い出した。俺はMIDIを作るためにここに来たんだと。
そして、そこに張られたリンクから辿り着いたシーケンサ、それがあのMIDIFlickだった。
当時はルリダスさんもこのMIDIFlickで作曲していたらしく、サンプル曲としてあの「ギャラクシー」が入っていた。まぁこの辺の細かいことは俺にはわからない。
とにかく、俺はようやく音楽制作にとりかかることができた。
と言っても、はじめは耳コピばかり。しかもすっごいしょぼいやつ。今考えるとひどいのばかり作ってた。
で、だんだんと慣れてきて、俺はようやく一つのオリジナル曲をつくることに成功した。これが『神曲‐DivinaCommedia‐』だった。当時、俺はロマサガ3や東方(確か紅魔郷)の影響を受けていて、りょーべー氏等には完全に見抜かれていた。しかし、もう一つ大きく影響を受けていたルリダスさんの存在だけはバレなかったはず。実は神曲はロマサガよりも東方よりも、むしろルリダスさんの作品を意識した物だったのだ。
と、いうわけで、ルリダスさんとの出会い(一方通行だけど)がなければ、作曲者としてのデュークは存在し得なかったのである。
そして昨日、息詰まった俺は再びあのサイトを訪れた。そこは昔とさほど変わらなかったが、ただ一つ変わったことといえば、そこにはMIDIはなく、あったのはMP3だったということくらいだろうか。
そして、適当に見ていると、あの『ギャラクシー』のリメイク版が公開されているではないか!これは聴かない手はない。さっそく聴いた。懐かしさと新しさが一つになったその曲は、俺に創作意欲を与えてくれた。俺はまたルリダスさんに救われたようだ。
ちなみに、俺のデュークというHN。今の今まで忘れてたけど、ルリダスさんとこに書き込むのに名前が思いつかなくて、ジューダスさんの名前の響きを参考にして(まねて)適当に決めたのが最初だったんですよ。何から何までルリダスさんがきっかけのような気もしてきましたよ。
ちなみにデューク(duke)は公爵。これは知ってると思う。では、ジューダスさんは?
そう思って調べてみた。
ジューダス(Judas):裏切り者。キリスト十二使徒の一人で金のためキリストを裏切ったのが語源とのこと。
ここではじめてユダのことだとわかった。
今回は俺に影響を与えた人物シリーズ第一弾、音楽編をお送りしました。
おわし