新たに禁止カードに指定されたカードの思い出とかそういうのを半年ごとに書いてみようかと思う。
もちろん見てる人が面白くないことも完全な自己満足であることも重々承知だが、それでも俺はやる。それが俺のジャスティス。
この記事を記念すべきでない第一回としよう。
「第1回一人お別れパーティ」
遊戯王OCGデュエルモンスターズには沢山のカードが存在する。強いカード、弱いカード、それぞれ様々な個性を持っている。
強力なカードたちはデッキに入れられる枚数に制限が設けられることもある。
その中でも、一際強力な能力を持ったカードたち…。それらはあまりに強力なためデッキに入れることを許されなくなったカード…これを『禁止カード』と呼ぶ。
今宵は2007年3月1日より禁止カードになるカードたちの話をしよう…
こんなノリだけど付いてきたい人はついてきてください。
やっぱ辞めたい人は今からでも遅くはありませんので
こちらへ。
さあ、今宵の主役となる新たな禁止カードを紹介しよう。
《ヴィクトリー・ドラゴン》
闇属性、ドラゴン族、星8
ATK2400/DEF3000
このカードは特殊召喚できない。自分フィールド上のドラゴン族モンスター3体を生け贄にして生け贄召喚しなければならない。このカードの直接攻撃によって相手ライフを0にした場合、このカードのコントローラーはマッチに勝利する。
《聖なる魔術師》
光属性、魔法使い族、星1
ATK300/DEF400
リバース:自分の墓地から魔法カードを1枚選択する。選択したカードを自分の手札に加える。
《デビル・フランケン》
闇属性、機械族、星2
ATK700/DEF500
5000ライフポイントを払う。自分の融合デッキから融合モンスター1体をフィールド上に攻撃表示で特殊召喚する。
《魔導戦士 ブレイカー》
闇属性、魔法使い族、星4
ATK1600/DEF1000
このカードが召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを1個乗せる(最大1個まで)。このカードに乗っている魔力カウンター1個につき、このカードの攻撃力は300ポイントアップする。また、その魔力カウンターを1個取り除く事で、フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する。
《天使の施し》
通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。
《遺言状》
通常魔法
このターンに自分フィールド上のモンスターが自分の墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下のモンスター1体を特殊召喚する事ができる。
以上。
それではそれぞれに一言ずつ、そのカードにまつわる話をさせていただきます。
《ヴィクトリー・ドラゴン》
俺がはじめてこのカードを手に入れたのは全プレではなくシングルででした。
最初は普通にドラゴンデッキに入れたいと思い購入しましたが、結局使いませんでしたね。
その後ロックVやMACV(MCV)といったデッキが流行しましたが、結局大会では思い付きで組んだVガジェで一度使ったきりでした。
今回で2回目の禁止入りですが、今度こそ戻ってこないでしょうね。
かなり嫌われ者のカードでしたが、そこが俺にはかわいそうに思えて親近感が沸くんですよね(笑)
今までお疲れ様でした。
《聖なる魔術師》
このカードとの出会いは数年前きんこん館にて。何となく行って買ったパックから出てきたのがスーレアの聖なる魔術師でした。
当時はまだあまり遊戯王をみしめてやっていなかったのでカードプールも乏しく、俺が持つ数少ないレアカードのひとつでした。
他はトゥーン・デーモンとかしかなかったので嬉しかったですね。
変異環境あたりには『セイマジゲー』が当たり前で、壺を回収しまくったり変異してサウサクになったりしたものでした。
俺にとってはなかなか重要な位置にあったカードですが、仲間内では若干イメージが悪いところもあります。もちろんうっちー的な意味で。
シンプルで強力なカードでしたね。長い間ありがとうございました。復帰したらまた一緒に戦いましょう。
《デビル・フランケン》
今回の禁止入りで一番俺が喜んでいるのはこいつです。
デビフラオサーンなんてキャラも生んだ思い出深いカードでもありますね。
はじめての出会いは海馬ストラク。存在はブースターのタクティクス紹介みたいなので知ってましたが(笑)
で、まぁ何を隠そう俺昔使ってたんですよこれ。黒歴史。
はじめて組んだまともな戦術のあるデッキは社長1killです。こういうのを腐れ縁と…呼ばないかw
時代とともに効果で呼ぶものもだいぶ変わってきましたよね。
暗黒魔龍、究極竜、最終戦士、サイバー系など、時が経つに連れて融合モンスターは充実していきました。
有名な話でカイザー海馬が愛用しているんですよね。一説には海馬が勝てなくなるから禁止にならないとか言われてました。
何年も前から禁止や制限にという声は常にありましたが、ついに禁止に。感慨深いです。
本当に長い間お疲れ様。でももう戻ってこないでください。
《魔導戦士 ブレイカー》
黒魔導の覇者の発売日に箱開け祭りで出てきたのが彼でした。
(このカードを当てた時のことを考えると、あぁあの頃青春っぽかったなぁとまだ純粋だった自分を思い出します。)
はじめて見た時点で強いことはわかったし、見た目格好良かったのですぐに気に入りました。
どうも俺は最初ルールがよくわかっていなかったようで、特殊召喚時にもカウンターを乗せていたらしいです。強すぎw
その後ほとんど絶えることなく第一線で活躍し、必須カードの地位を不動のものとしました。
長い間制限カードというポジションでロック戦術等への抑止力として活躍してきましたが、ついに禁止となってしまいました。非常に残念です。
長い間お世話になりました。復帰したらまた一緒に戦場を駆け抜けましょう。
《天使の施し》
このカードとの出会いは結構新しく、はじめて大会に出た直前頃まで俺は施しを持っていませんでした。
かつてはキラスネや深淵の暗殺者との組み合わせが猛威を振るい、最近でも暗黒界はまさに悪夢でした。
そういった理由から嫌われた一方、スタン全盛時代やガジェの時代はこのカードの使い方でプレイヤーの腕がわかると言われました。今でも即使いは良いものとは思いません。
そんなわけで、禁止カードに指定されていなければ入れない理由がほとんど見つからないこのカードですが、入手は比較的困難です。
ストラクには未だに収録されない、再録もほとんどされない、パックで当てても自分で使うので売る人は少ないなどの理由からでしょうか。
どうしても手に入れられないプレイヤーはかなり厳しい戦いを強いられてきたのではないかと思います。
このカードは過去にも禁止指定がされていたことがありますが、当時は強欲な壺が制限カードだったため強力なドローソースがない環境は次期がはじめてとなります。
より安定したデッキの構築が求められ、コンボデッキはますます厳しくなっていくでしょう。
(遊戯王のコンボはどれも決まると強力すぎるので、個人的には安定性が重視される環境が望ましいと思いますが)
とりあえず今回の改正で壺と施しが禁止と制限の間で入れ替わるという説は消えたわけですが、これからどうなるのか気になるところです。
まぁ半年後また帰ってこないことを祈ります。もし復帰するようなことがあったら、その時はぜひキラスネを連れてきてください。
《遺言状》
日本語版はEXとEX−Rにしか入っていないというかなりレアな存在であるこのカード。遊戯王プレイヤーの中にはEXとか知らない人もいるんじゃないでしょうか?要するに昔のストラクやスターターみたいなもんです。
このカードの再録のなさは異常。
ルール的にも珍しいカードで、どことなくマナプールの概念に近いものがあると感じます。
昔から様々なデッキに採用され、活用されてきたこのカードですが、1killのようなデッキでいわゆる『悪用』されるケースがやたら多いのも特徴です。
中でもひどかったのはやはりカタパ1killでしょうね。あれは間違いなく遊戯王の歴史に永遠に語り継がれていくでしょう。
そんなデッキを支える役割も果たしていたんですね。
俺に関して話すと、最も初期の勘違いエクゾディアから社長1kill、戦士デッキとあらゆる場面でお世話になってきました。
遺言が複数積めた頃は、プロフィールの得意なコンボ欄に『ならず遺言』と書いたこともありました。
スタン時代からはあまり使うことがなくなりました。
帝で使ったこともあったかも知れませんがよく覚えてませんw
今思い出したんですが、こいつもフラと一緒にブースターのタクティクス紹介に載ってたんですよね。それはこんなもの。
『ブラック・ホール』を使ってモンスターを一掃し、『遺言状』の効果で『デビル・フランケン』を特殊召喚。その効果で特殊召喚した『青眼の究極竜』に加えて、さらに『ヂェミナイ・エルフ』を召喚して総攻撃すれば7100もの大ダメージを与えられるぞ!
こんな時代w
他に紹介されてたので覚えているのはメタポ回して革命撃てば確実に1000点入るとかそんなん。
今回ついでにメタポも禁止になってたらよかったのに。
とにかくお疲れ様でした。復帰したら帝の生け贄からリリーにつないだりなんかするデッキでもやりましょう。
さて、新禁止カードたちと共に過ごした夜、いかがでしたか?
カードとプレイヤーの間には様々な思いやドラマが存在します。それはみなさんにもあるでしょう。
その絆を大切にしてください。
時々でいいので思い出してください。
俺がそのきっかけを作るお手伝いをいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、また半年後。
おわし