はい、前回に引き続き、ポケモンカードGB2の話題ですね。
前回は《サンダー Lv68》の特殊能力「カミングサンダー」を使用した先攻ワンキルを紹介しました。
今回は炎デッキを紹介したいと思います。
デュークさんの好きなタイプと言えばなんといっても炎デッキです。
かつてスーパーバトル2000関東大会決勝の舞台でともに戦った相棒リザードンを筆頭に、炎ポケモンは何とも言えない魅力に溢れています。
(厳密に言うと決勝ではリザードンさんはサイドカードでサボってましたがw)
今回はその相棒関連で、ちょっと変わったデッキを紹介します。
今回のメインとなるポケモンは《リザード Lv32》《ヒトカゲ Lv9》です。
《リザード Lv32》
HP80 タイプ:炎
ワザ1:無無無 きりさく 30
ワザ2:炎炎無 かえんほうしゃ 50
[自分]についている「炎」エネルギーカードを1枚トラッシュする。
トラッシュできないとき、このワザのダメージはなくなる。
にげる:1 弱点:水 抵抗力:なし
《ヒトカゲ Lv9》
HP40 タイプ:炎
特殊能力:ほのおをもらう
この力は、自分の番ごとに1回使える。自分の場のポケモンについている「炎」エネルギーカードを1枚はがし、
このカードにつける。このカードが「ねむり・まひ・こんらん」状態のときこの力は使えない。
ワザ1:ほのおのしっぽ 20
にげる:1 弱点:水 抵抗力:なし
では以下レシピです。
<ポケモンのカード/8枚>
4《リザード Lv32》
4《ヒトカゲ Lv9》
<トレーナーカード/30枚>
4《エネルギー・リムーブ》
4《エネルギー転送》
4《オーキドはかせ》
4《たたきつけろ!挑戦状》
2《突風》
1《なんでもなおし》
2《パソコン通信》
3《プラスパワー》
2《ポケモンいれかえ》
4《マサキ》
<エネルギーカード/22枚>
18《炎エネルギー》
4《無色2個エネルギー》
はい。
「?」な感じがしますよね?
そうです。このデッキは特殊なギミックは一切搭載していません。
ただ単純に「ほどよい打点で相手を倒す」だけです。
相棒リザードンは派手で強力ですが、言ってしまえばオーバースペックなのです。
リザードンを採用した場合でも、主力となるのはどちらかと言えば小回りの利くリザードの場合が多いんですね。
なので、その辺をスマートにまとめたのがこのデッキです。
《ヒトカゲ Lv10》(1弾)も弱いわけではないのですが、1エネ10はまだしもワザ2がエネルギートラッシュワザなので進化がスムーズにつながりません。
《ヒトカゲ Lv10》
HP50 タイプ:炎
ワザ1:無 ひっかく 10
ワザ2:炎無 ひのこ 30
[自分]についている「炎」エネルギーカードを1枚トラッシュする。
トラッシュできないとき、このワザのダメージはなくなる。
にげる:1 弱点:水 抵抗力:なし
《ヒトカゲ Lv9》(R団)は1エネ20のワザを持ち、なんといっても柔軟な立ち回りのできる特殊能力「ほのおをもらう」が強力で、進化過程に無駄がありません。
単スタートで《ヒトデマン Lv15》を当てられて即死する危険性もあるのですが、それを含めて考えてもこちらが優先されます。
実際の動きはこんな感じです。
1ターン目、ヒトカゲにエネルギーをつけ、ワザ1「ほのおのしっぽ」で20ダメージ。
2ターン目は選択で、ベンチのヒトカゲに炎エネルギーをつけてワザ1「ほのおのしっぽ」でさらに20ダメージを与える(ルート1)か、バトル場のヒトカゲに《無色2個エネルギー》をつけてリザードに進化し、ワザ1「きりさく」で30ダメージを与える(ルート2)ことができます。
相手の先発ポケモンのHPによって選択します。
ここで大抵1匹はきぜつさせることができますが、殿堂系たねポケモンのような70ラインのポケモンだった場合は次ターンに持越しです。
ちなみに70ラインの場合はルート1の動きを選択します。
3ターン目、2ターン目でルート1を選択した場合、バトル場のヒトカゲの「ほのおをもらう」を使い、2ターン目にベンチのヒトカゲにつけた炎エネルギーをつけかえます。
そして、さらに手札からエネルギーカードをつけてリザードに進化。
すると、この段階でリザードはワザ1「きりさく」ワザ2「かえんほうしゃ」のどちらも使用することが可能です。相手のバトル場には2匹目のポケモンか、HPを30程度残した殿堂系ポケモンがいますので、相手のポケモンのHPを見てワザを選択します。
2ターン目でルート2を選択した場合は、リザードに炎エネルギーをつけます。これで状況はルート1を選択した場合と同じになります。
これ以降は場の状況を見て対応していく形になります。
相手のポケモンを続けてきぜつさせられるならワザ2「かえんほうしゃ」を連打するのもありだし、ワザ1「きりさく」でダメージを与えつつベンチで2匹目を育てることもできます。
相手が生け贄ポケモンをバトル場に出してベンチでポケモンを育て始めた場合も、タイミングを見て《突風》を使って引きずり出して叩くか、生け贄ポケモンを確実にしとめるかを選択していく感じですね。
この辺でかなり柔軟に動けるのがこのデッキの優れた点です。
慣れるとすごく戦いやすいのがわかると思います。
それと、以前は採用していませんでしたが、今回は《プラスパワー》を採用したことによって、さらに行動の自由度が向上しました。先攻1ターン目に相手がHPの低いポケモン1匹だけで構えていれば、ワンキルも可能です。ワンキルでないにしても、ポケモンカードは相手のポケモンを倒すとサイドカードを取って手札に加えることができるので、早いに越したことはないですね。
《プラスパワー》いいと思います。
《プラスパワー》
このカードはあなたの対戦ポケモンにつけて使い、あなたの番の終わりにトラッシュする。
このカードをつけているポケモンのワザが、対戦ポケモンにダメージを与えるとき、そのダメージは「+10」される。
構築の幅としては、この他に《ギャロップ Lv33》《ポニータ Lv8》の進化セットや殿堂たねポケモンの《ブーバー Lv31》を採用する余地があります。
《ギャロップ Lv33》
HP70 タイプ:炎
ワザ1:無無 ふみつけ 20+
コインを投げて「おもて」なら、10ダメージを追加する。
ワザ2:炎炎無 こうそくいどう 30
コインを投げて「おもて」なら、次の相手の番、このカードはワザによるダメージや効果を受けない。
にげる:0 弱点:水 抵抗力:なし
《ポニータ Lv8》
HP40 タイプ:炎
ワザ1:無 けとばす 10
ワザ2:炎 ひばな 20
コインを投げて「うら」なら、[自分]についている「エネルギーカード」を1枚選び、トラッシュする。
にげる:0 弱点:水 抵抗力:なし
《ブーバー Lv31》
HP70 タイプ:炎
ワザ1:炎 えんまく 10
次の相手の番、このワザを受けた[相手]は、ワザを使うときにコインを投げ、「うら」なら、そのワザは失敗する。
ワザ2:炎炎 スモッグ 20
コインを投げて「おもて」なら、[相手]を「どく」状態にする。
にげる:1 弱点:水 抵抗力:なし
《ギャロップ Lv33》と《ポニータ Lv8》もなかなか小回りが利く進化セットです。
こちらはワザの性能はもちろんのこと、にげるのにエネルギーを必要としないという大正義です。
ちなみにポニータには《ポニータ Lv10》(1弾)というカードも存在しますが、こちらはかなり残念な性能なので、《ポニータ Lv8》が優先されることと思います。
《ポニータ Lv10》
HP50 タイプ:炎
ワザ1:無無 けとばす 20
ワザ2:炎炎 ほのおのしっぽ 30
にげる:1 弱点:水 抵抗力:なし
^^;
《ブーバー Lv31》についてはもはや説明は不要ですね。
たねポケモンとして70という高いHPを持ち、1エネから強力なワザが使え、ワザ2もどく付きで高打点。
おまけににげるコストも1という神のカード。炎デッキにはほぼ必須です。
ワザ2の打点がコイントスによって変化するので、見通しが立てにくく、今回のデッキには不向きと判断しましたが、戦力的には入れておいて損はありません。ただのこだわりです。
余談ですが、このカードに限らず、どくのダメージをうまくコントロールすることは非常に重要です。
相手の番が終わった後のポケモンチェックでポケモンがきぜつするように調整すると、新しく出てきたポケモンに先制攻撃できるので、これができるのとできないのではかなり勝敗に影響があるかと思われます。
この点は本家ポケモンに通ずるものがありますね。
さて、こんな特に複雑なギミックを搭載していないデッキのコメントがこれまでで一番長い感じになってしまいましたが…
自論としては、デッキのギミックが凝っていれば凝っているほど、現場での工夫はなくなっていくと考えています。逆に、デッキの構築がシンプルなものほど、現場での工夫が必要になって、個人的にはおもしろい。
これぞプレイングだろうと思っています。
そういう意味では、このデッキは割と玄人向けですね。
しかし、テキストがシンプルなので、初心者がルールを覚えるのにもいいかも知れません。
まぁ今更ポケモンカードGB2をプレイする“初心者”なんていないと思いますが(笑)
ちなみにガチ勢に挑むとカメックスが高打点+弱点でぶっ殺しにきますが、そういうときはやはりリザードンや生け贄ポケモンのエキスパート《ラッキー Lv55》を忍ばせておくといいかも知れません。
実際スーパーバトル2000では(大会レギュレーションで速度規制されていたけど)リザードンデッキでカメックス使いを何人も倒してますから、工夫をすればなんとかなるかも知れませんよ。
まぁその時にはそのデッキはもうリザードンデッキであって、このデッキではないんですけどね…
おわし
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